られるときは高カロリーのHIVをするとかえって患者が肺浮腫になって呼吸困難をおこし、苦しむことがあります。
脱水の場合は水を補給しますが、ナトリウムが不足している場合の脱水では水を与えると血圧が下がって意識がなくなり急死することがありますので、ナトリウムだけを与えてください。
脱水の患者は、急に座らせたり、車椅子で運んだりすると危険なことがあります。ゆっくりと脱水の処置をすることです。
意識障害がある場合には脳外科でやっている3−3−9度方式のバイタルサインで検査をします。ちょっと刺激を与えると反応を示すような場合には昏睡ではありません。
どんな病気であってもこれ以上薬物療法が効かない、これ以上放射線療法も無理だ、手術もできない、ただ死期を待っている人に、その最後のQOLを高いようにもっていく。慢性呼吸不全で酸素吸人をやっている寝たきりの先ほどのシアトルの患者さんのケアもホスピス・ケアなのです。日本でも「緩和ケア病棟」認定の基準を細かく決め、それらの条件を満たしている施設では1日3万6,000円の入院費用が健康保険から支払われることになりました。ここでは何をしてもしなくても1日3万6,000円が保証されますから、商売だけを考えてこの分野に入りこもうとしているこころない医療関係者の出現が危ぶまれています。もうけのためにホスピスをしようとしているのです。クオリティ・オブ・ライフを考えないホスピス・ケアなどありえないと断言しておきましょう。
ペインコントロールにナースが積極的に参与するのはナースが24時間勤務だからです。医師は回診したときの現状から処方をしますから、症状は刻々と変わっているはずなのです。ナースはそこをみる能力がないと、医師のオーダーをそのまま受けるという不幸なことがおこります。
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